はじめに
この記事では、元高専生の筆者が高専の面接対策について解説します。
私は学生時代、面接官を担当していた高専教員と仲が良く、面接の話を度々聞いていたので、その情報を元にどうすれば高専の面接を乗り越えられるのか解説します。
こちらの記事では、高専におすすめのパソコンについて紹介しています。合格後はこちらの記事を参考にパソコン選びをするようにしましょう。
高専の面接について
高専の推薦入試では小論文+面接が行われます。また、一部の高専では、一般入試でも面接があるようです。
この記事では、主に推薦入試での面接に焦点を当てて解説します。
まず最初に結論から言うと、「面接は合格させる前提」で行われます。
そのため、特に難しい質問はなく、たとえ返答に詰まってしまっても高専教員が助け舟を出してくれるので安心してください。
しかし、面接官を担当していた教員から聞いた話によると、質問に対して受験生全員が似たようなこと返答をするらしく、個性がなくてつまらないらしいです。
教員からの話を聞いて、良くないと思った面接の返答例を2つ挙げますので参考にしてください。
パターン1 中学校の先生が返答を考えたケース
高専の受験理由を教えてください。
ものづくりが好きなので高専を志望しました。
以前作ったものとかはありますか?
えっと、、、
質問を変えますね。高専入学後は何か作りたいものがありますか?
うーん、、、
これは受験生が悪いわけではなく、中学校の先生が「高専=ものづくり」という認識のため、面接練習の際にこのようなアドバイスをしてしまったパターンです。
「高専=ものづくり」は間違っていませんが、ものづくりの経験等がないなら無理に志望動機に入れる必要はないと思います。
代わりに、「将来の夢は○○なので、高専で早い段階から工学を学びたいと思いました。」とかでもいいかもしれません。
中学校でも面接練習をしてくれますが、それはあくまで万人に適用する言い回しを練習するものです。
自分のことを1番分かっている保護者の方と面接練習を行い、自分用にアレンジするのが合格への近道です。
パターン2 高専に入学してゲームを作りたいケース
高専の受験理由を教えてください。
高専に入学してゲームを作りたいので、受験しました。
高専ではゲーム作れないけど、どうしますか?
えっ、、、そうなんですか、、、
これは私が在籍していた高専での定番パターンです。
まず間違えてほしくないのが、「高専はゲームを作る場所ではなく、ゲームを作る技術(プログラミング等)を学ぶ場所」です。
ゲームを作る技術の基礎を学ぶために高専に入学し、ゲーム自体は自分自身で作る意気込みというのが伝わるような返答を用意すればよいと思います。
高専面接のアドバイス
元高専生として、受験生に面接のアドバイスをいくつかしたいと思います。
受験理由はしっかりと自分自身の考えを用意する
高専の受験理由は人それぞれだと思います。(例:○○に就職したいから。ものづくりが好きだからetc…)
まずは自分自身が高専で何をしたいかを考え、受験理由をまとめるようにしましょう。
ちなみに筆者は、高専受験日が一般高校の入試より早いからという理由だけで受験しました。
アドミッションポリシーは覚えなくていい
「高専 面接対策」で検索するとアドミッションポリシーを覚えるように書いてある記事がありますが、正直覚える必要はありません。
なぜなら高専の教員自体もアドミッションポリシーなんて覚えてないor知らないからです。
面接官を担当していた教員も「アドミッションポリシーなんて必要ないのに、受験生は口を揃えてアドミッションポリシーを口にする」と言っていました。
アドミッションポリシーは目を通すだけで、余った時間で将来やりたいことや気になる技術等を調べた方が良いです。
保護者とも面接練習しておく
前述しましたが、中学校で行う面接練習では、どこでも通用するけど70点ぐらいの返答の準備が主な目的となっています。
大変だとは思いますが、保護者の方とも面接練習を行いましょう。
保護者と面接することで、自分でも気付かなかった長所を知れたり、返答の矛盾点に気付くことができるためです。
自分だけの面接用返答集を作成しておきましょう。
一般入試対策に向けて
高専の入試は他の高校に比べて数学・理科・英語が難しいです。
特に数学・理科に関しては基礎からしっかり理解しておかないと解けない問題が多く出題されるため、中学校3年間の総復習が大切です。
私のおすすめの勉強法は、「スタディサプリ中学講座を利用して中学校3年間の総復習を行う+過去問を解く」です。
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保護者の方へ
高専の面接は合格前提で行われますが、事前の準備がとても大切です。
お子さんの面接練習に付き合っていただきますようお願いいたします。
また、面接練習ではお子さんの返答に対して少なくとも1回は追加で深堀り質問するようにしてください。そうすることで、面接当日に予想していなかった質問が来ても、臨機応変に対応する力が身につきます。
お子さんについて1番わかっているのは保護者です。
中学校で面接練習を行ったから安心ではなく、保護者の方自身が返答を修正してあげる気持ちで面接練習してあげてください。
まとめ
この記事では、高専受験の面接対策について元高専生の筆者が解説しました。
高専の面接は一般的な質問が多く、面接官が助け舟を出してくれるので受験しやすい環境です。
事前に高専で何をやりたいのか、将来は高専で得た知識を活かして何をやりたいのかを明確化しておくようにしましょう。