高専生が教える高専に入学するデメリット【高専受験】

高専
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はじめに

今回は、高専に入学するデメリットについて解説していきます。中学生や保護者の方々で高専入学を考えている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、元高専生の私が5年間の高専生活を通して感じた高専の良くなかったところを紹介します。ぜひ最後まで読んでください。

また、以下の記事では、高専に入学するメリットついて詳しく解説しています。ぜひ読んでみてください。

高専のデメリット

留年がある

最初に高専の最大のデメリットを言っておきます。高専には留年があります。

一般的な高校では、先生から冗談で「留年するよ~」と言われることもあるかもしれませんが、高専は冗談抜きで留年します。実際、私のクラスメイトも留年しましたし、上の学年の先輩が留年して同級生になりました。

高専は大学と似ていて、単位を取得しなければなりません。そのため、いくつかの単位を取得できなかった場合、留年してしまうことになります。

高専内では、3年生から4年生に進級するのが難しいとよく言われています。その理由は、3年生の時に習う科目数が多く、すべての科目のテスト勉強をする時間がないからです。

ここまで聞いて怖くなった方もいるかもしれません。しかし、安心してください!普段通りの生活を送っていれば高専は留年しません。

なぜなら、留年しそうな学生には、高専の先生たちも留年しないように全力でサポートしてくれます。例えば、再試や再々試を実施して、どうにか単位を取らせようとしてくれます。

また、留年する学生の多くは、学校に来なくなったり、勉強せずに深夜までゲームをしている人がほとんどです。勉強とゲームを両立できる人は留年していないので安心してくださいね。

教員免許を持っていない先生がいる

高専の先生になるためには修士・博士号が必要であり、教員免許は必要ありません。そのため、授業が上手でない先生が何人かいます。

授業を教えることを専門とせず、研究をするために高専教員になっている先生もいるため、仕方ないのですが、もう少し改善されればいいなと在学中は思っていました。

授業が上手でない先生でも、大人数に教えるのが下手なだけで、1対1だと分かりやすく教えてくれる先生もいます。分かりにくい授業でも、予習・復習を十分にして、分からないところは個別に質問に行けば十分にカバーすることができると思います。

赤点が60点

高専の赤点は60点であり、かなり高く設定されています。一般的な高校であれば、赤点は平均点の半分で30~40点ぐらいです。

高専の成績は優・良・可・不可の4段階であり、80点以上が「優」、70点以上80点未満が「良」、60点以上70点未満が「可」、60点未満が「不可」です。つまり、赤点を取ると成績は不可となり、単位を落とすことになります。先ほども説明したように、いくつかの単位を落とすと留年につながるため、学生にとって赤点が60点というのは大きなデメリットだと思います。

先生によっては、普段の授業態度やレポートを点数に加味してくれる人もいます。少しでも赤点を減らすために、普段から授業は真面目に受けるようにしましょう。

文系教科が伸びない

高専では、国語・社会・英語に力を入れて学びません。そのため、文系分野の一般教養が身についていないという状況にあります。

授業として国語や社会、英語はあるのですが、内容としては中学校の復習がメインになります。私自身も5年間高専で文系科目をひと通り学びましたが、古典や世界史について全く知らないまま卒業しました。学んでないから不便とまではいかないですが、話のネタとして使えないのは少し残念に感じます。

また、「高専生は英語が苦手」とよく言われます。実際、高専生のTOEIC平均は349点です(990点満点中)。外国人とコミュニケーションをとるうえで英語は必要不可欠ですが、高専で習う英語は中学校で習う英語の復習であるため、このような結果になっているのだと思います。

TOEICの点数はあくまでも平均です。私の周りには、700点以上の人もいましたし、200点台の人もいました。習わないからと言って放置せずに、自主的に学ぶことが大事だと思います。

進路が限られる

高専から就職や進学は自由に選択することができます。しかし、就職であれば技術系職、進学であれば理系の学部に選択肢が限られてします。

将来、「顧客に営業したい!」という方や、「文系の学部に進学したい!」という方は高専は向いていません。

高専にくる求人票も技術系職での採用ですし、大学の募集要項には、高専生の編入学は理系の学部のみと書いてあります。

高専は理系の高校の中ではトップレベルです。自分は理系として生きていくと決めている方には、全く問題ないので安心してくださいね。

全寮制の高専もある

高専の中には1年生の時だけ全寮制をとっているところもあります。私の通っていた高専も1年生の時だけ全寮制でした。

そのため、高専のすぐ近くに家がある人でも寮生活をしなければなりません。もちろん寮費や食費は自己負担ですので、実家暮らしよりお金がかかってしまいます。家が遠い人にとっては問題ないですが、家が近い人にとってはデメリットだと思います。

しかし、寮生活をすると他のクラスの友達も増え、先輩とのつながりもできます。学校生活もより楽しくなりますし、先輩から過去問を貰えたりするので、私は寮暮らしをして良かったと思います。

まとめ

今回は高専のデメリットとして6個を例に挙げました。やはり高専の最大のデメリットは留年があることだと思います。しかし、普段通りしっかり勉強しておけば留年しないことをこの記事で説明しました。

私自身5年間の高専生活を通して思ったことは、留年のリスクを帳消しにするぐらい楽しい学校だったということです。数学や理科が好きな方にとっては最高の学校だと思います。

この記事が高専進学の助けになれば幸いです。

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