この記事では、イタリア在住の筆者が日本人がよく観光する都市の治安について解説します。
ゴールデンウィークや夏休み、冬休みなどの長期連休を利用してイタリア旅行を考えている方も多いと思います。
事前に注意点をしっかり理解しておくことで、犯罪に未然に防げます。ぜひ最後までお読みください。
こちらの記事では、イタリア鉄道のチケットの買い方・乗り方について解説しています。合わせてお読みください。
イタリアは治安が悪いの？
イタリアの治安は北イタリアと南イタリアで大きく異なります。
どこからが北イタリアでどこからが南イタリアという明確な線引きはありませんが、この記事ではローマを境に北と南を分けて話します。
北イタリアは比較的治安が良く、南イタリアは治安が悪い傾向にあります。しかし、どの都市においても犯罪は多いため、依然として注意は必要です。
次の項目からは、イタリアの各都市の治安について解説していきます。
ミラノの治安
治安
ミラノは比較的治安が良い都市です。駅内には警官が見回りを実施しているため、ひったくりは少ないと思われます。
注意すべきは、ホテルにチェックイン・チェックアウトする際の置き引きや人混みの中でのスリです。
また、私が「最後の晩餐」を見に行った際には、入り口近くで募金を装った詐欺がありました。
カタコトの日本語で親しげに近づいてきますが、募金と称してお金を要求してくるため注意してください。
ローマの治安
治安
ローマは特にテルミニ駅周辺が治安が悪いため注意が必要です。
テルミニ駅周辺にはホームレスやロマ（ジプシー）と呼ばれる移民が多く、スリなどの犯罪が多い傾向にあります。
テルミニ駅にある地下鉄のチケット販売機の近くには必ずと言っていいほど、お金を要求してくる人がいます。
このような人たちは、チケットの買い方が分からず戸惑っていると、横から勝手に機械を操作してきて、「操作方法教えたからお金をよこせ」と言ってきます。
近寄ってきた段階で一度その場を離れた方が無難です。
また、コロッセオやスペイン広場では花やミサンガの押し売りが横行しています。
断ってもかなりしつこいため、まず花売りやミサンガ売りには近寄らない。話しかけられても足早に立ち去るようにしましょう。
ベネチアの治安
治安
個人的には、ベネチアがイタリアの有名都市の中で一番治安が良いと思います。
気を付けるべきはスリで、道が狭く混んでいる場所もあります。
特にカーニヴァルの時期は多くの観光客がベネチアに集まり、いつも以上に路地が混むのでスリに注意しましょう。
狭く暗い道も多いため、夜は一人で歩かない方が良いと思います。
フィレンツェの治安
治安
フィレンツェで治安が悪いのはフィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅とヴェッキオ橋の周辺です。
どちらとも人が多く、スリや置き引き、最近だとモバイルバッテリーや自撮り棒の押し売りが多く見受けられます。
過去には，アイスクリームやケチャップソース等をかけられ，拭いている間に貴重品を盗まれる事例もあるようです。
しかし、ローマに比べたら押し売りもしつこくないため、比較的安心して観光できると思います。
ナポリの治安
治安
ナポリではひったくりや電車内でのスリなどが多発しています。
私の友人もナポリからポンペイに向かう電車内で財布を盗まれたことがあるそうです。
ナポリでは他の都市に比べてひったくりが特に多いのが特徴です。
狭い路地でもバイクや原付が当たり前のように走ってくるので、バックは常に壁側に持つようにしましょう。
ナポリ中央駅は日中は警官が見回りを行っているため比較的犯罪は少ないですが、夜間は警察がいなくなる為、近づかないのが得策です。
シチリア島の治安
治安
シチリア島ではスリ、ひったくり、置き引きなど様々な犯罪が起こっています。
スリの手口として、少年少女のグループに囲まれ、その間に貴重品を抜き取られるなどの被害があります。
イタリア人の友人からは、ナポリ・シチリア島に行くときにはApple Watchなどのスマートウォッチは盗まれるから身に着けないようにと注意を受けました。
私がシチリア旅行している際も、小学生ぐらいの子供が路上喫煙していたり、バイクでの危険運転があったりと治安の悪さを体感しました。
ナポリやシチリア島は南イタリアの文化が色濃く残っている反面、治安も悪いですので貴重品の管理には気を付けましょう。
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まとめ
この記事では、イタリアの中でも日本人に人気のある都市の治安について解説しました。
イタリア全土で言えるのが、スリや置き引きはいつどこで起こってもおかしくないということです。
また、南イタリアは治安が悪く、貴重品などの管理に特に注意が必要ですが、人も食も文化もイタリアらしさを感じ取れるとても良い場所です。
各都市の治安を把握し、イタリア旅行を楽しみましょう。
